【吹奏楽×樽屋雅徳】ヘスペリデスの黄金の林檎/大阪市音楽団(A Golden Apple of Hesperides)

【吹奏楽×樽屋雅徳】ヘスペリデスの黄金の林檎/大阪市音楽団(A Golden Apple of Hesperides)

ヘスペリデスの黄金の林檎/樽屋 雅徳
A Golden Apple of Hesperides/Masanori Taruya

演奏 : 大阪市音楽団(現 : Osaka shion wind orchestra)

私が作曲をする時に心がけていることは、奏者や聴衆のイメージのしやすさです。
今回は、古代ギリシア神話「ヘラクレスの12の難題」のうちの一つ、「ヘスペリデスの黄金の林檎」というお話をもとにつくりました。12の難題とは、【1、ネメアの獅子退治 2、レルネのヒドラ退治 3、ケリュネイアの鹿の生け捕り 4、エリュマンドスの野猪の生け捕り 5、アウゲイアスの家畜小屋の掃除 6、ステュムパロスの鳥退治 7、クレタの牡牛の生け捕り 8、ディオメデスの人喰い馬の生け捕り 9、アマゾンの女王の腰帯強奪 10、ゲリュオンの牛捕獲 11、ヘスペリデスの黄金の林檎獲得 12、地獄の番犬ケルベロスの生け捕り】です。
ヘスペリデスの園の場所を知らないヘラクレスは、水神ネレウスと取っ組み合いをし、捕まえて場所を聞き出します。黄金の林檎は、百の頭を持つ竜ラドンが守っていましたが、ヘラクレスはラドンを倒し林檎を手に入れます。冒頭、トランペットソロによるヘラクレスのテーマで曲は始まり、金管の鋭い32分音符、木管の激しいスケールで取っ組み合いを表現しています。そして勝利の意味で再びホルンによりヘラクレスのテーマが奏でられ、やがて木管に引き継ぎ壮大なエンディングを迎えます。こうして映画音楽のように曲は進んでいきます。
ヤマハ吹奏楽団2006年度委嘱作品です。
(樽屋雅徳)

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